死因は失血死 カーペットや靴発見

死因は失血死　カーペットや靴発見　香川３人遺棄
2007年11月29日21時33分

　香川県坂出市のパート従業員、三浦啓子さん（５８）と孫の山下茜（あかね）ちゃん（５）、彩菜（あや・な）ちゃん（３）姉妹の遺体が見つかった事件で、三浦さん宅から持ち去られた和室のカーペットの一部や三浦さんの靴などが２９日、３人の遺体が埋められていた坂出港周辺の資材置き場で発見された。司法解剖の結果、３人はそれぞれ胸など数カ所を刺されていたことが判明。県警の捜査本部は死体遺棄容疑で逮捕された三浦さんの義弟、川崎政則容疑者（６１）が明確な殺意を抱いて３人をナイフで刺した疑いがあるとみて、動機面の解明を急ぐ。



３人の遺体が発見された現場にペットボトルのお茶を供える近くの工場の従業員＝２９日午前９時３９分、香川県坂出市で

　坂出署捜査本部によると、見つかったのはＬ字状に切り取られたカーペットの断片と靴、タオル。遺体発見場所から約６メートル西に遺体を埋めたのと同様の穴が掘られ、一緒に埋められていた。川崎容疑者が３人を殺害後、証拠隠滅を図るために血が付着したカーペットを切り取り、靴を持ち去るとともに、遺体をタオルにくるんで車に乗せた疑いがあるとみている。

　司法解剖によると、死因はいずれも失血死。３人の刺し傷は、姉妹が左胸を中心にそれぞれ５、６カ所あり、三浦さんはそれ以上だった。これまでの調べで、川崎容疑者は「寝ているところを襲った。子どもは騒がれたので殺した」と供述しているという。

　川崎容疑者はさらに、三浦さんの自転車や携帯電話を別の場所に捨てた、と供述しており、捜査本部は２９日、坂出港内にダイバーを潜らせて捜索を続ける一方、川崎容疑者が住んでいた坂出市内の民家と、事件直後に移り住んだ高松市内の賃貸マンションを家宅捜索。犯行の動機とみられる金銭トラブルを調べるため、室内にあった借用書などを押収した。

　接見した弁護士によると、川崎容疑者は３人について、「悪いことをした」と反省の言葉を述べたという。

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